2012年に 本屋大賞を 受賞した、『舟を編む』という 小説を 読んでみました。
(本屋大賞とは、全国の書店員さんたちが、「いちばん売りたい本」を 選ぶ 賞のことです。)
辞書作りに 情熱を注ぐ(そそぐ) ある出版社の 辞書編集部の人たちが、『大渡海』という国語辞典を 十数年かけて 編纂(へんさん)していく お話です。
「とにかく 辞書のことばかり 考えている」ちょっと変わった人たちの 懸命(けんめい)な日々が、おもしろ おかしく 描かれています。
言葉を ひろい、整理し、辞書に 載せるべき 言葉を 選別し、ひとつひとつの 言葉の もっとも 的確な 説明と 用例を 繰り返し 検証(けんしょう)していく という、気の遠くなるような 辞書作りの 作業。
【右】を なんと 説明するのか。
【のぼる】と【あがる】の違いを どう 示すのか。
【愛】や【恋愛】の語釈は、本当に これで いいのか。
終わりの 見えない 言葉との 格闘(かくとう)が 続きます。
広く深い「言葉の海」を渡る すべての人のために、長く安心して乗れるような いい「舟」=「辞書」を作りたい。その信念を持って、辞書編集部の人たちは、めげずに こうした地道な 作業を 続け、一冊の 書物を 作りあげていきます。
辞書完成の 瞬間は、感動です。
日々 言葉に 向き合っていながら、好きな人への 想いを「うまく言葉にできない」ことに 悩む 主人公も 魅力的でした。
おもしろい小説なので、みなさんも ぜひ 読んでみてください。
映画化されて、ちょうど今月公開されるようです。
http://fune-amu.com/

