第二言語習得の入門書

第二言語習得の入門書を三冊読んでみました。

一冊目。言語を問わず、外国語を学んでいる人、教えている人には興味深い内容だと思います。

白井恭弘(2004)『外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待』岩波書店 (岩波科学ライブラリー)

この本を元に、4年後まとめなおされたのが『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』(岩波新書2008)です。


二冊目。日本語教師向きです。第二言語習得の研究でわかってきたことの中から、とくに日本語教師が知っておくべきことがまとめられています。とても参考になりました。

大関浩美著、白井恭弘監修(2010)『日本語を教えるための第二言語習得論入門』くろしお出版


三冊目。第二言語習得研究にもう一歩進みたい日本語教師の人向け。

迫田久美子(2002)『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク

第二言語習得というのは、「人の学び」を対象にしている分野です。人にはそれぞれの性格、能力、学習目的などの個人差があるので、全ての人に共通する答えはありません。どんなに研究が進んでも、「こう教えるのが正解だ」、「こう学ぶのが正しい」というような、「どんなケースにも共通の正しい答え」はないということだと思います。

第二言語習得の研究で明らかになっていることを教師がおさえておいて、そのときどきで必要な方法を柔軟に選べるようになることが大切なのだと思いました。

 
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