本を読もう 10 「ハチの話」

みなさん、渋谷(しぶや)の「ハチ公(こう)」を 知っていますか。

渋谷駅の 前にある 犬の銅像(どうぞう)です。
よく 待ち合わせの 目印(めじるし)に 使われています。


(忠犬ハチ公)

「ハチ」は、本当に いた犬です。
おそらく 日本で 一番 有名な 犬では ないでしょうか。

ハチは、死んでしまった 飼い主の 帰りを、何年も 何年も 渋谷の前で 待ち続けました。その姿が 人々に 感動を与え、渋谷駅の前に ハチの銅像が 作られました。

今では、ハチの銅像渋谷の シンボル(symbol)に なっています。

わたしも この本を 読んで とても 感動しました。

日本では とても 有名物語なので、みなさんも ぜひ一度 読んでみてください。

レベル別日本語多読ライブラリー にほんごよむよむ文庫 レベル1 vol.1

 
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本を読もう 9 「あのころ」


「あのころ」さくらももこ (集英社文庫)

「ちびまるこちゃん」の作者、さくらももこさんが 子ども時代の思い出を綴った(つづった)エッセイです。

「夏休みの宿題」、「マラソン大会」、「自転車の練習」、「きょうだいゲンカの話」など、15の短いお話が入っています。

どのお話も「ちびまるこちゃん」の漫画(またはアニメ)ような調子なので、おもしろくて すらすら読み進められます。

だれもが子ども時代に経験したようなエピソードばかりで、懐かしい(なつかしい)気持ちになれる一冊です。

ちょうど今の時期に読んで おもしろかったのが、「夏休みの宿題」というお話です。
日本の小学校では、夏休みに、絵日記、読書感想文、植物の観察記録、計算ドリル、夏休みの自由研究など、たくさんの宿題が出ます。

まるちゃんが、夏休みの最後の3日間で その大量の宿題を 片付けるために奔走するというお話なのですが、家族も巻き込んで ばたばた宿題を仕上げる様子がおもしろくて笑えます。

みなさんも 子ども時代に こんなことがありませんでしたか。
夏休みに宿題がない国もあるかもしれませんね。

今この本をプライベートレッスンで韓国の学習者の方と一緒に読んでいるのですが、国を越えて「懐かしい」という気持ちを共有できて、とても楽しいです。

 
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『日本語教育のためのコーパス調査入門』


李在鎬、石川慎一郎、砂川有里子(2012)『日本語教育のためのコーパス調査入門』くろしお出版

コーパスとは何か、コーパスを日本語教育にどう活用できるのかを、初心者向けにわかりやすく解説してくれる入門書です。

これまで、コーパスとは一体何なのかも、日本語教師にとってなぜコーパスが必要なのかも よくわかっていませんでしたが、この本を読んで目が開かれる思いでした。

コーパスとは、簡単にいうと、「実際に使われている日本語のデーター集」のようなものです。膨大な量の「実際の日本語」が集められています。

本の中に出てきた例ですが、例えば日本語を学習している人が「幸福」と「幸せ」と「ハッピー」の使い分けに迷ったとします。

わたしは幸福だ。
わたしは幸せだ。
わたしはハッピーだ。

どれも「I am happy.」という意味ですが、印象が少し違う気がします。

それを、ひとりの日本語教師に聞いてみて、返ってきた答えは果たして「正解」でしょうか。

言葉の選び方には、その人の年齢、性別、職業、キャラクターなど、さまざまな要素が関わってくるので、ひとりの日本語教師が持っている「感覚」が、日本語の「正解」ではないはずです。

たとえば、わたしだったら、温泉旅行に行って、お風呂上りにビールでも飲んで、「あー幸せ」とはいっても、「あーハッピー」とは言わないような気がしますが、10代の若者だったら言うかもしれません。

そんなとき、客観的な判断材料を与えてくれるのがコーパスです。

・「~なければならない」、「~ないといけない」、「~なくてはいけない」はどんなふうに使い分けられているのか

・「私たち」、「私達」のどちらの表記が一般的なのか

などなど、日本語のさまざまな疑問に答えを探すとき、自分の言語感覚も大切ですが、コーパスを利用するという選択肢を持っているのは強い!と感じました。

「現代日本語書き言葉均衡コーパス」(少納言)
http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/

 
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